CREATE TABLEは、データ定義命令(DDL)の一つで、表(テーブル)の作成をおこないます。データ定義命令とは、データベース内のオブジェクトを作成、削除と更新をおこなう命令です。CREATE TABLEの記述形式は次のとおりです。
<例題>
商品表を以下の列とデータ型で作成する
列名 | データ型 |
---|---|
商品CD | 文字列型 |
商品名 | 文字列型 |
単価 | 整数型 |
CREATE TABLE 商品表(
商品CD CHAR(3),
商品名 CHAR(20),
単価 INTEGER
);
CHARやDECIMALがデータ型です。主なデータ型はこの他に、次のようなデータ型があります。
データ型 | 意味 |
---|---|
INTEGER | 整数 |
SMALLINT | 整数(INTEGERよりも小さな値を格納する) |
NUMERIC | 精度と小数点以下の桁数を持っている>br>NUMERIC(5,10)と精度とスケールを指定する |
REAL | 単精度の浮動小数点型 |
DOUBLE PRECISION | 倍精度の浮動小数点型(REALより精度が高い) |
FLOAT | 精度を指定できる浮動小数点型 |
CHARACTER | 文字列型(文字列を格納) |
CHAR | CHAR(10)のように格納する最大文字列長を指定する |
CHARACTER VARYING CHAR VARYING VARCHAR | 文字列型(文字列を格納) VARCHAR(10) のように格納する最大文字列長を指定する。CHARとの違いは、CHARは空いた部分にスペースが埋められる。それに対して、VARCHARは、空いた部分にスペースは埋められずそのままの形で格納される。 |
VARCHAR2 | 可変長の文字データを格納するために使用する VARCHAR(10) のように格納する最大文字列長を指定する |
DATE | 日付型 |
TIME | 時刻型 |
CREATE TABLE文で主キーを指定することができます。主キーを設定するときは、主キーを設定する列に「PRIMARY KEY」を記述します。例えば、「商品CD」に主キーを設定する場合は、次のような記述になります。
CREATE TABLE 商品表(
商品CD CHAR(3) PRIMARY KEY,
商品名 CHAR(20),
単価 INTEGER
);
* CREATE TABLE文を実行するときは、あらかじめ商品表を削除するか、別のデータベースで実行するようにしてください。既に同じ名前の表(テーブル)が存在する場合はエラーになるからです。
外部の表と関連付けをおこなうときは、「FOREIGN KEY」を指定します。例えば、「商品CD」を売上明細表と関連付けを行いたいときは、次のように指定します。
CREATE TABLE 商品表(
商品CD CHAR(3) PRIMARY KEY,
商品名 CHAR(20),
単価 INTEGER,
FOREIGN KEY(商品CD) REFERENCES 売上明細
);
また、列に対して入力するデータのチェックをおこなわせることができます。例えば、「単価」に入力される値が、0?1000までかチェックを行いたいときは、次のように指定します。
CREATE TABLE 商品表(
商品CD CHAR(3) PRIMARY KEY,
商品名 CHAR(20),
単価 INTEGER,
CHECK (単価 BETWEEN 0 AND 1000)
);
*CHECK句の指定は、Microsoft Accessではおこなえません。